スズメバチ科で腹部に毒針なおる「スズメバチ」は、人間への攻撃性が高く、活動が活発になる時期には多くの刺傷事故を招くことも多いです。野外・アウトドアに出かける際には特に気をつけるべき生物ですが、一体どのような特徴があるのでしょうか。

• オオスズメバチ
  国内最大のスズメバチで非常に体が大きく、攻撃性も強いのが特徴。猛毒の毒針を持つ
• コガタスズメバチ
  オオスズメバチに似ているが体の大きさが小さく、攻撃性も低いのが特徴。猛毒の毒針を持つ
• キイロスズメバチ
  小循板が黄褐色でアシナガバチに似ているのが特徴。体は最も小さいが、非常に攻撃的
• ヒメスズメバチ
  体がオオスズメバチよりも小さく、コガタスズメバチよりも大きい。腹端が黒色なのが特徴
• クロスズメバチ
  他のスズメバチに比べて攻撃性は低く、毒性も強くない。体が白黒班なのが特徴
• モンスズメバチ
  数が少なく、見た目はキイロスズメバチに似ている。体の縞模様が特徴的で、紋のように見える
• チャイロスズメバチ
  体は黒褐色で、キイロスズメバチ・モンスズメバチの巣を襲って寄生するという珍しい習性を持つ

一般的に、スズメバチの攻撃は4段階になっています。人がスズメバチの巣に近づくと、まずは巣への接近に対する“警戒”から始まり、巣の入口近くのハチは巣を離れて周囲を飛び回り始めます。このときに無闇に近づくと「カチカチ」と音を発して威嚇をしたり、飛び回る際に大きな翅音を立てたりと、“警告”を行うようになります。

この段階で巣からゆっくり離れていると良いのですが、人によっては巣に間接的に刺激を与えてしまい、威嚇中のハチが飛びかかってくることもあります。また、巣へ直接攻撃をした場合は、警戒や警告がなく直接飛んできて刺されるケースが多いです。
中には噛みついて中々離れず、毒針で何度も刺されるケースも多いです。

スズメバチの巣へ近づき、直接・間接的に刺激を与えてしまうと、ハチに追われることも少なくありません。

状況にもよりますが、ハチは動作の遅いもの・静止状態のものを上手く判別できないこともあるため、じっと静かにしている、もしくは地面に伏せるなどして攻撃をかわす、できるだけ巣から離れる、といった方法が挙げられます。

ケースバイケースの部分があることは否めませんが、スズメバチは一度攻撃態勢に入ると、いくら振り払っても攻撃してきます。万が一追いかけられたときは、巣の近くに留まらないことが重要です。

スズメバチは、雨風にさらされにくい樹木や切り株の中、ときには屋根の下に巣を作ります。はじめは何だか分からず、近づいていくうちに「巣」だと気付くケースも少なくないため、ハチの巣がありそうな場所はできるだけ避けるようにしましょう。

ただし、生活環境や仕事などでどうしても近づく場合は、巣の駆除が可能な業者・会社に依頼することをおすすめします。

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