日本ならではの文化である「庭石」は、住宅におごそかな雰囲気をもたらしてくれます。しかし、場合によっては邪魔になってしまうことも少なくありません。この記事では、庭石処分の必要性や業者に頼むメリットを解説します。

庭石処分の必要性！放置しているとどうなる？

まず、「リフォームの邪魔になる」のは大きな問題です。ある程度の年数を経た家屋は、リフォームをしなければ耐久性を維持できません。ときには、家の土台から大幅に改築することもあるでしょう。そのような場合、大きな庭石は無視できない障害となりえます。そこに庭石があることで希望の工事をできず、リフォームに手間取ってしまうケースは少なくありません。庭石を処分して、自由に家を建て直せるようにする必要があるでしょう。

また、本来なら美しい情緒を家屋にもたらすはずだった庭石も、手入れを怠って汚くなってしまうことがあります。コケや泥にまみれた庭石を置いていても、景観を乱すだけです。それに、経年劣化を起こして、石が欠けたり擦り切れたりすることも十分にありえます。最初は美しい石だったとしても、破損してからずっと置き続ける必然性はありません。いっそ取り除いてしまうか、新しい石と換えるのが得策です。

そのほか、庭を作り変えたいときにも庭石がネックになることはあります。現在とはまったく違うコンセプトの庭にしたいのに、動かない石があってはプランを立てられません。心から家主が望む庭を生み出すには、懸念事項の庭石を処分してしまった方がいいでしょう。

庭石処分は自力でできる？業者に頼むメリットはあるのか

巨大な庭石ともなると、家庭ごみとして処分するのはまず無理です。クレーン車などの乗り物を使うか、大勢の人手に作業してもらうかしないと、動かすのも困難でしょう。しかし、地面に深くめりこんでいるような石を強引に撤去しても、庭が傷んでしまいます。対策として、その場で石を細かく解体してから持ち運ぶ方法が挙げられます。ただ、この方式を選ぶのであれば、ますますプロの業者に依頼することが大前提です。

それに、プロの業者なら、処分のルートまで確保してくれているので安心です。大きな石を処分するとき、「廃棄物」に認定されてしまうことがあります。廃棄物を普通に捨ててしまえば「不法投棄」にあたるので、家主が罰せられてしまいます。業者なら法律に基づいた処分をしてくれるため、家主が罪に問われることもありません。

庭石処分を請け負っているのは、造園業者や石材店、解体業者などです。このうち、解体業者はほとんどの庭石を処分してくれるものの、かなり大がかりな作業になるので、最後の手段だといえます。通常は、造園業者や石材店に連絡をして引き取ってもらう流れとなります。家の庭石のサイズ、種類を伝えたうえで、処分可能かどうかを聞いてから依頼しましょう。

処分する庭石の種類と一般的な相場を知っておこう

一部の業者は庭石を無料で引き取ってくれています。ただ、それらは砂利や小石など、持ち運びが簡単な種類に限られるといえるでしょう。ある程度のサイズ、重さをともなう庭石になれば有料になることが大半です。あくまでも相場でいえば、1kgあたり30～40円が作業にかかる価格です。日本庭園に多い「景石」と呼ばれる大きな石だと、1t以上することも珍しくありません。すなわち、撤去してもらうだけで3万～4万の料金になると覚えておきましょう。

そのうえ、庭石の処分にクレーン車や重機を使うときは、別に費用がかかってきます。すべて合わせて10万円前後になる可能性もあります。しかも、これは景石1個を処分するときの価格です。複数の景石を処分してもらうのであれば、人手も時間も増えるので料金はより高くなっていきます。庭の状況、石の形状によっても価格は変動するため、依頼前に見積を出してもらうのは必須でしょう。たとえば、灯篭や敷石などは形状も設置方法も複雑なので、景石よりも価格が高くなる可能性は少なくありません。御影石のように硬度が高い種類も、同様に処分のコストがかかりがちです。

一方、「パック制度」によって、比較的お得に庭石処分を引き受けている業者もあります。これらの業者では、庭石のサイズや重さのレベルによって料金を設定しています。そのため、料金の範囲内ならさまざまな作業を頼める仕組みです。後から追加料金を、断りなく請求されることもありません。ホームページなどに掲載されている料金表以上の金額がかかることはほぼないので、安心して依頼できます。

何をポイントにして頼む？業者を選定するときのコツ

庭石の処分を依頼するなら、造園業者、石材店などが考えられます。ただ、大きな庭石になるとこれらの業者、団体では対処できません。仮に、庭全体を壊して別の建物、場所を設けたいと思っているのなら解体業者が合っています。解体業者なら庭石だけでなく、庭木、芝生などの解体も一緒に引き受けてくれます。また、清掃業者に頼むのもひとつの選択肢です。ゴミ屋敷や廃屋の清掃にも慣れているので、汚い庭石もスムーズに処分してくれます。作業時に、衛生面に気をつかってくれるのもメリットです。

もしくは弊社のような便利屋と呼ばれている業者に声をかけてみると早く処理できます。便利屋は、生活で起こる面倒な作業に対応してくれるプロフェッショナルです。仕事のジャンルを限定していないかわりに、依頼を断ることもあまりありません。便利屋の魅力は、専門業者に依頼するよりも料金がかからないことです。相場よりも安く仕事を頼めるので、緊急事態に声をかけやすい相手だといえるでしょう。